
内外輸送株式会社(旧社名 アルコール輸送株式会社)は、1938年(昭和13年)日本政府の命を受けて、専売アルコールの流通管理体制を確立するために発足しました。その後長い歴史の中で経験値を上げ、『安全・安心・信頼』をモットーに、工業用アルコール・酒類原料用アルコールのみならず、石油化学製品、液体毒物劇物及び高圧ガスの保管・輸送や様々な荷姿変更(流通加工)を行う高品質なサービスを提供します。
内外輸送株式会社の発足には、アルコール専売制度の制定との密接な関連があります。海外からの石油輸送が困難になると予想した当時の政府が液体燃料の自給確保を目的として、1937年(昭和12年)4月にアルコール専売法が施行、更に1938年(昭和13年)4月に揮発油およびアルコール混用法が施行され、当時大蔵省所轄のアルコールを千葉酒精工場、他政府工場(全国で5箇所。後の昭和16年度末に全国13箇所となった)で製造することになり、アルコールの製造が本州と九州に分布したことで、アルコールの輸送と保管の業務が不可欠となりました。そこで、流通管理体制を確立するため日本国政府の要請を受け小幡鐵介(日本通運 常務)が中心となり、橋本圭三郎(日本石油 社長)、藤山愛一郎(大日本製糖 社長)らの協力のもと、1938年(昭和13年)2月28日『アルコール輸送株式会社』として東京駅前の丸ビルに本社を置き創業。北は樺太、南は台湾まで、全国に64箇所の拠点を開設しました。そして、戦後の困難な時期を乗り切り、1947年(昭和22年)5月22日広く内外に発展する様にとの意味と期待を込め、現商号『内外輸送株式会社』に改称しました。